gray scale
僕たちは誰かに、
終わった後に気付く作業を繰り返させないといけない。
僕たちは誰かに、
失う悲しさを教えないといけない。
騙し絵みたいな隠し味だ。
いつだって見えてるのに、何度味わっても分からない。
けど、あきらめた奴から色褪せていくんだ。
この窓から見える光景は一枚の絵じゃない。
空に灰色の虹が走れば、
モノトーンの人影が彩りを取り戻す。
だから、
僕たちは誰かに、
いつか僕も誰かにそういう思いをさせるんだって知らせないといけない。
だけど君だってそうなんだって。
万人の笑顔は、平等に隠し絵の裏側に消えてしまう。
だからこそ僕たちは最後まで笑おうって、そう言わないと。